針が盤を傷つけるのか、盤が針を傷つけるのか!?[レコード針編]

昨夜のQuestion、レコードに埃を吸着させる主な原因の答えは、もちろん『静電気』です!

今回はレコード針に埃がどれくらい悪影響を

及ぼしているのかを解説します!


HOKORIがレコードに付着して、如実に音に現れるのは、

プチ、パチノイズ、針飛び、歪みなどが挙げられます。


しかし左の写真のような世界では、

実際にレコードの溝には針によって、

どれくらいの圧力がかかっているかご存知でしょうか!?

針圧は平均的な2gで設定したとします!


A.数グラム

B.数キログラム

C.数トン


レコード針はLP両面をトレースすると、1.5Km前後を走ることになります。

 

レコードの音溝は1箇所1回しか針が通りませんが、針先は始めから終わりまでこすられつづけます。

例えば2gの針圧をかけると1㎝2に換算すると数トンという圧力がかかっており、摩擦熱も数百度に達します。

この熱による分子の脱落と埃に含まれる石英や長石といった硬い物質との摩擦や衝突によって表面が欠落していきます。

これが磨耗の原因です。(ナガオカトレーディング調べ)

 

もし誤った針圧設定で、推奨針圧が2gの製品に対して、

1g大きい3gで針圧を設定した場合、、、2gで数トンの圧力ですので、、、

なんとも恐ろしい話です。針も盤の寿命も短くなるだけです。。。


おもしろい研究結果がありまして、

一本溝のレコード盤に針を置き、回し続けて磨耗量をチェックする方法で、

盤が痛まないところまでの磨耗テストを行った結果、

 

ダイヤモンド針 200時間

サファイヤ針 15時間

 

一般のオーディオリスニング環境を想定したテストでは、

このような結果になりました。


40分のLPを300回聴いたら、もう針はOUTです!

意外と寿命は短いですね、、、


上記の寿命は一般家庭の埃を想定したテスト結果で、

埃の極端に少ないクリーンルーム内では寿命は600時間を越えます。

 

埃の有ると無しでは、針の寿命が3倍違います!!!

埃がレコード針の寿命にどれほど影響しているかは言うまでもありません。

 

ここで話を戻しますが、

この埃を吸着させる主な原因の静電気ですが、、、

 


ここでQuestionです!

実際にレコードにはどれくらいの帯電静電気があるのでしょうか?

 

 

それではまた明日!

 


Who Said Vinyl is Dead!?

-音盤錬金術師 諏訪内 保

 

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コメント: 1
  • #1

    オーデイオファン in Germany (木曜日, 04 8月 2016 18:54)

    ダイア針は、減りません。摩耗しません。
    LPカートリッジの長期使用で問題なのは、LP材料のスラッジが針先にこびりついてしまいます。
    これを除去できないのです。しかもレコード帯電防止剤、潤滑剤をつかうと、スラッジが固着します。
    そうなると、針交換か、なにか顕微鏡下でスラッジの除去をしないといけなくなります。
    ダイヤ針の寿命の、摩訶不思議な定説は、販売戦略です。
    この定説は、覆されそうにありませんね。
    真理は、疑うことから始まります。
    ご苦労さまです